ダンサーの筋肉

筋肉の理解を深めることで、効率的に筋肉を鍛えたり、操作したりできます。勉強しましょう!



ダンスとは、さまざまな関節運動を意識的にコントロールする身体表現といえます。


関節の動く範囲(可動域)が大きいほど、身体表現の幅が増えます。


しかし筋肉の収縮が弱かったり、固くて伸びなかったりすると運動の妨げになり、関節が最大限に動きません。


全身の筋肉の状態を整え、動きを最大限に引き出す必要があるのです。




筋肉の作用は、


①収縮による関節の単純運動、


②収縮による関節の固定、


③弛緩による関節の開放


があります。




関節には必ず2つ以上の動きがあります。


肘を大きく曲げたあとは伸ばさないとまた曲げられませんよね。曲がる関節は伸びるのです。


曲げる筋肉と伸ばす筋肉が存在し、これらは同時に働いています。


肘を曲げるとき、曲げる筋肉は収縮し(①の作用)、伸ばす筋肉は弛緩(③の作用)しています。


この両方の筋肉が同じ力で収縮すると、筋肉が共に働き合い関節が固定されます。(②の作用)



このように身体の筋肉が常に収縮や弛緩し、さまざまな関節運動がおこることでダンスが表現されます。




ダンサーはすべての関節を、より大きく動かしたり、強く固めたりして、バランスをとりながら動きます。


そのような動きを可能にしているのには、筋肉の状態が関係しています。


大きく関節が動くためには、筋肉の柔軟性が必要です。強い筋力も必要です。


バランスをとる際には、常にある程度軸を保つように持続的に筋肉が働き、さまざまな筋肉が協調して動きを円滑にしています。


つまり、ダンサーの筋肉は全身的に柔らかく、強く、いつでもバランスがとれるように準備されています。



鍛錬された身体があるからこそ、安定したターンやジャンプを可能にしています。


少しずつ、そのような美しく強い身体を目指しましょう!